続けて御手洗少佐は隊の編成を告げる。

機械甲冑『金剛』を装着するのは御手洗少佐、早乙女大尉、ドルフ・ハインツメッカー大尉の三名。

その他の六名は、機械甲冑『疾風』装着となる。

その九名が三班に分かれて任務を遂行する。

御手洗少佐の班には白夜大尉、飛鳥伍長。

早乙女大尉の班には舞姫、ドルフ大尉。

そして俺と九条は、ナスティ・スターセン中尉の班となる。

「ナスティ中尉は新兵二人と共に後方支援を命じる」

しかしこの命令に。

「何故私が後方支援なのですか。私は前衛を希望します」

銀髪のロシア人女性、ナスティ中尉が不服を申し立てる。

だが、一人一人の希望を聞いていたら、いつまで経っても出撃できない。

「命令だ、ナスティ中尉」

「…了解」

彼女は御手洗少佐の言葉に、不満げに頷いた。