俺と九条が基地の機械甲冑格納庫についた時には、既に他の隊員は全員集合していた。

「遅いぞ、刹那!九条!」

早乙女大尉が怒鳴る。

俺達は軽く頭を下げ、隊列に加わった。

「全員揃ったな。ならば任務を説明する」

隊列の前に立った御手洗少佐が言った。

「1652時、市街地に神獣『朱雀』の群れが飛来したと報告が入った。群れは10匹。市街地上空から一般市民を襲撃している。我々第504駆逐小隊は、直ちに機械甲冑装備の上、輸送機にて市街地上空に出撃、パラシュート降下後、速やかに目標を駆逐する」

つまり、俺と九条にとっては初の任務。

しかもいきなりの実戦だった。