何故そんな話になるのか理解に苦しむ。

「それとも、刹那君的には舞姫伍長や白夜大尉と一緒の方がいいですか?」

何の話か見えないが、どうやら女の好みを訊いているらしい。

「生憎と白夜大尉曰く、色恋沙汰は無用らしいぞ」

いつぞやの夜に白夜大尉が言った言葉を、そのまま九条に伝えてやる。

「そうですかぁ…」

どことなく寂しげな九条の表情。

そして。




「私は刹那君と、一緒に成長していきたいですぅ」



九条は、思わぬ愛の告白めいた事を俺に向かって告げた。