と。

「あれえ?刹那君と御手洗少佐だぁ」

やっと自分の甲冑の保守点検を終わらせた九条が歩いてくる。

「お、俺はまだ仕事があるのでな。行くぞ」

九条の顔を見て、慌てたように少佐はその場を離れた。

「????」

九条が不思議そうな顔でその背中を見送る。

「少佐と何のお話してたんですかぁ?刹那君」

「さぁな…」

俺も結局、彼と何の話をしたのかよく理解できていないので返答のしようがない。

「どうも俺と九条に関係する話だったらしいがな…」

「それってアレですかぁ?」

緩みきった笑みを浮かべて、九条が人差し指を立てた。

「私と刹那君が、一気に大佐に昇格するってお話とか?」