呉基地での生活を始めて、一ヶ月が過ぎようとしていた。

機械甲冑の訓練にもだいぶ慣れてきて、俺は『疾風』の本来の特性である高速飛行戦闘の訓練もするようになっていた。

空中での近接戦闘や射撃、他の隊員との連携などを学び、次第に兵士らしい闘い方というものを習得していく。

ズブの素人だった九条もまた、舞姫や御手洗少佐、白夜大尉の教育もあって、何とかまともに機械甲冑を扱えるまでに成長しつつあった。