懲罰房に入れられてから半日が経過していた。

反省を促すという意味で入れられる為、特に両手を拘束される訳でも、食事をとれない訳でもない。

ただこの独房から自由に出入りできないというだけだ。

とはいえ、初日からこんな狭苦しい場所に押し込められてしまえば、我ながら今後の隊での生活に一抹の不安を感じずにはいられない。

元々他人とのコミュニケーションが得意ではなく、周囲の人間も俺を扱いづらいと感じているのは、自分でも自覚している。

特獣自衛隊は特に上下関係や規律が重んじられる場所だ。

あの早乙女のような高圧的な人間が相手でも、上官ならば従順に従わなければならない。

俺のような人間に、それができるのか。

そんな事を考えていた時だった。