「はぁ~」

あたしのテンションは最低・・・

それは、今日があいつらの初登校の日だから。

あいつらとゆうのは萩山兄弟のコト。

昨日の電話の主はその片割れ。

萩山 七海 (ハギヤマ ナナミ)

萩山 慎也 (ハギヤマ シンヤ)

あたしのいとこで双子の兄弟だ。

ちなみに同い年。



七海は明るい子。

慎也は天然な奴だ。

2人とも容姿はバツグンに良い。

いとこ同士なのにあたしはダサいし暗い。

だから、昔からあいつらと比べられてきた。

そんな思いをたくさんしてきたから

あいつらと同じ学校なんて考えただけで嫌になる。

七海も慎也も大好きなのに、そんな気持ちが心の中に渦巻いてる。



朝礼が始まった。

「今日からD組に転校生がきたよー」

「え!?また」

「だよね。最近多いね」

教室がざわつく。

でも、あたしの隣の席はいつもどうり静かだ。

[神谷くん・・・]

あの時心の中に生まれた感情にあたしはまだドキドキしている。

「なに?」

ビクッ!!!

「な、なんですか?」

「いや、こっち見てたから・・・」

「なんでもないですっっっ」

「そう」

ひゃーーー////

あたし無意識に見てた!?

なんで、そんなことを・・・。

そんなコトしちゃって、あたしの心臓はまたドキドキしだす。