「…金髪さん?」
「ちょっと待てまだ整理が…ん?待てコラ、なんだ金髪さんって」
「キラキラ…」
俺は彼の頭を指差して言った。だって光に反射した金の髪はキラキラと輝いていたから。
「綺麗だよ?」
ニッコリ笑ったら彼は胡座を掻いて座り、はぁっと深い溜息を吐いた。
「お前…ここで暮らしているのか…?」
「うん」
すると、突然この金髪さんは俺の両肩をガッと掴んだ。そして真剣な顔で言ってくる。
「人身売買で売られたのか?それともここに迷い込んだのか?」
「?」
俺はまた首をコテンッとまげた。彼の言っている事がさっぱり理解できないのだ。