「ん?なんだこれ」

彼はテーブルの上の籠に気付いた。それは俺が今朝採って来た野苺だ。

「さわっちゃダメ!!」

それは彼と一緒にゼリーを作るものなんだから!と俺は心の中で叫んで金髪さんを睨みつけた。得体の知れない男に触られるのは嫌だったのだ。

「わかったわかった。」

彼は手をヒラヒラと振ってまた食材を片付けていった。