「俺、ユウだもん」

「ああ、そうかよ。ここの主はどうした?」

「…出かけてる」

「そうか、邪魔するぞ」

そう言った金髪さんはズカズカと家の中に入って来た。

「ふえ?!」

突然の出来事に俺は慌てて彼の後に続くしかなかった。

「だ、だ、ダメですよぉ!」

「何がだ?」

金髪さんは慣れた手つきで台所で食材を広げていく。俺は慌てて声をかける。彼にこの家に誰も入れるなと言われているのだ。