渚が俺らの習性を知り尽くしているのか、はたまた俺らが馬鹿なのか。

俺達は渚の思惑にみごとにはまって、講習会そっちのけでゲームに興じた。

まぁ、もともと『講習会』なんてぇのは、敦の『渚を観察する口実』でしかなかったんだ。

九時過ぎ、野郎どもはぐったりとした様子で帰っていった。

ピザ取って、食って、ゲームして、コンビニに買出しに行って。
あいつはいつもと変わらずの調子で野郎どもと話し、笑い、ゲームに興じ、まるで昔っからの仲間のように違和感なく交わっていた。

何だ、俺と居る時とかわらねぇじゃん。

少し、寂しくもあり、ホッともした。