ちょっと困って固まった渚に、敦がすかさず声をかけた。

「ごめんね、ナギサちゃん、冗談だよ。
俺達男子校だからさぁ、女の子と話すの久しぶりじゃん、ちょっと調子に乗っただけ。
ね、せっかくだし、みんなで何かして遊ぼうよ」

「あっ、じゃ……」

なんて、すぐに気を取り直すのが渚のいいとこでもあるんだけどよ、テレビ台の下から何やらゴソゴソと探し出してきたのは、あの『アサシン クリードII』。

そうだ、あいつ、置いてったんだった。

「おっ、『アサシン クリードII』じゃん。やろうぜ」