「えー・・・これ、字がいっぱい」

ここが図書館なのをわきまえて、ボスもヨドミちゃんも小声で話している。

よかった、そこは常識的なんだ。

俺も適当に一冊取り、各々読書をはじめる。

なんなんだろう、この状況・・・

ラヴクラフトもオーガスト・ダーレスもまさか自分達の作品が日本の探偵に調査される未来なんて予想しなかっただろう。

俺だってこんなかたちで再びクトゥルー神話を読むとになろうとは思いもしなかった。