「はーい、おはようケンちゃん。おいしいコーヒーが入りましたよ」

「てめえッ!ちゃんと分量量ったんだろうな!?」

「バカなこと聞かないでよ。女はね、手で分量をはかるもんなの」

「お前の手は義純の天気予報以上に信用できねえんだよ!よこせっ・・・苦えぇぇぇッ!」

「さあユウちゃんもどうぞ」

かわいい笑顔でドス黒い液体を俺に差し出したヨドミちゃんは、

「そうそう、今朝るす電に、お仕事っぽい電話入ってたよ。またかけるってさ」

と、俺にとって始めての探偵の仕事の到来を告げた。