ギャラマサと少年が、さっぱり噛み合わない会話をしながら後ろに遠ざかっていく。

この間にアンテナ少女もどんどん離れていった。

「どうするの?」

ヨドミちゃんが俺に聞いた。

「どうするも・・・とりあえず」

俺はヨドミちゃんの手を引いて、早足にアンテナ少女に追いつくべく進んだ。

後ろの二人も気になるが、二兎を追うものは一兎をも得ず、だ。

少しずつアンテナ少女に追いつきつつある中、ヨドミちゃんが、

「さっきの子、ギャラマサの子供かな?」

「どうだろうね。マサルさん、って名前で呼んでたから違うんじゃないかな。なんか、変な事言ってたね」

「うん。あんなちっちゃいのに、ナンパは無理だと思う」