結局、アンテナ少女もギャラマサも発見することなく図書館に到着した。

図書館に入り、アンテナ少女を探したが、ここでも見つからなかった。

表の喫煙所で、俺はタバコを吸いながら、ヨドミちゃんはバッグから取り出したチョコレートを食べながら、この後の作戦を話した。

「あんまり同じところをうろちょろしても目立つけど、他に手もないし、アンテナ少女のマンションに行こうか?」

俺の提案に、ヨドミちゃんはイエスともノーとも判断できない「んー」をチョコを頬張りながら返してきた。

埒があかないからイエスと受け取っておこう。

「じゃあ、行こうか」

来た道を戻り、線路沿いの、ここ最近見慣れつつある住宅街に向かった。