「ここかな・・・」
ボスの視線を追い俺とヨドミちゃんがマンションを見上げる。
数年前に建ったばかりの新しい高層マンションだ。
マンションの周りには家電量販店とスーパー、駐車場、居酒屋などが入った雑居ビルがある。
俺たちは駐車場に面したマンションの左、ベランダが見える位置に移動した。
ギャラマサみたいな、露骨に不審な感じのする物件は見当たらない。
「ここですかね?」
「たぶん、ね。アンテナちゃんはおそらく、自分の部屋でなんらかの装置を駆使して世の中に素敵な電波を飛ばしてるのさ。ふたりとも、ちょっと待ってて」
ボスは一人でマンションのエントランスに入っていったが、すぐに戻ってきた。
「オートロックだから中には入れないね。郵便受け見たけど、確認できる限り普通の名前しかなかったさ。名前書いてない部屋番もあったから、なんとも言えないけどね」
ボスの視線を追い俺とヨドミちゃんがマンションを見上げる。
数年前に建ったばかりの新しい高層マンションだ。
マンションの周りには家電量販店とスーパー、駐車場、居酒屋などが入った雑居ビルがある。
俺たちは駐車場に面したマンションの左、ベランダが見える位置に移動した。
ギャラマサみたいな、露骨に不審な感じのする物件は見当たらない。
「ここですかね?」
「たぶん、ね。アンテナちゃんはおそらく、自分の部屋でなんらかの装置を駆使して世の中に素敵な電波を飛ばしてるのさ。ふたりとも、ちょっと待ってて」
ボスは一人でマンションのエントランスに入っていったが、すぐに戻ってきた。
「オートロックだから中には入れないね。郵便受け見たけど、確認できる限り普通の名前しかなかったさ。名前書いてない部屋番もあったから、なんとも言えないけどね」