俺とケンちゃんは固い握手を交わした。

そこに先ほどの女の子がお盆を持って戻ってきた。

「おまちかねー。口の中がおかしくなるくらい苦いコーヒーができましたよー」

「紹介しよう、この子は秘書っぽいことをやってくれる、アルバイトの黒井ヨドミちゃんだ。俺のいとこだ」

ヨドミちゃんはケンちゃんと俺の前に、ドス黒いコーヒーを置いた。

「よろしくね、ユウちゃん」

ヨドミちゃんは言った。