「ライトお前、何を知っている!

あいつの何を知ってるんだ?!

ユウリは逆にその腕を掴み返し、ライトに詰め寄る。


「何も・・・。

リディアさんの事は、むしろユウリくんの方が知っている筈ですよ。

ただ、彼女の左腕のバングル・・・

僕はあれと同じバングルをしていた人を知っているのです。

彼女は、シュラムの村の人だった。

そして、その人はある時、このロトス島から姿を消したのです。」


――― パッパーッ!!


「おーい! ユウリー!おっせーぞー!!」

カラスが大声で叫ぶ。


「あ、失礼。

引き止めてしまいましたね。」

ライトは手を上げてカラスに合図を送る。