こんな事一人で意識してるなんて、あたし変態だよね？
でも、好きな人なんだから意識しちゃうのはどうする事も出来なくて。
「香澄」
「う、うん？」
「クリームついてる」
「…え」
ここ、と伸びて来た指が唇の近くに触れる。
そして、その指があたしの唇の前に触れない程度に移動して来て、
「取ったの、舐める？」
「……！！」
一臣君がニヤリとまた笑う。
ー…今。
あたしの顔どうなってるんだろう…。
顔が熱すぎるよ。
「人間ってどこまで赤くなるんだろな」
あたしから指を戻し、普通に指を舐めて笑った一臣君に
（もう、ダメかも…）
一瞬意識が飛んだかもしれない。
