ー…
………


「で、メールしてないの!?」


学校の教室。

驚愕するみっちゃんにコクリと頷くと、なんでしないのっ!って言われた。


「や、なんでって言われても…」


モジモジとしながら、みっちゃんを上目遣い。


「せっかく聞いたんだから、メールすればいいでしょ!」

「や、でも…」


恥ずかしいし…。

さらにモジモジとしてしまう。

一臣君とメアドを交換してから既に三日。

せっかく教えてもらったにも関わらず、あたしはメールを出来ないでいた。


(だって)


アドレス開いただけで、凄くドキドキしちゃうんだもん。

で、テンパっちゃって、何て送ったらいいのか分からなくなっちゃう。


(それに…)


送って迷惑がられたりしないかなぁ?

交換してすぐにメールしたら調子に乗ってるとか思われないかなぁ?

何て送ったらいいのか携帯と睨めっこしていると、そんなネガティブな考えも浮かんで来る。


「何言ってんの!仲良くなるチャンスでしょ」

「や、でも」

「また、でも!?」

「蜜華、香澄に無理にメールさせる必要なんて無「言えない雪は黙ってな!」

「………」


雪が何か言おうとしたら、みっちゃんが一瞬で雪を黙らせてしまった。


(あー、雪がまた拗ねちゃった)


三日経ってやっと戻ったと思ったのに。