「なんだよ」



「私、猫にかぐられたら治る体質だったりして!!」


と、自信満々に言って右手の甲にできた傷を見せる。


壱はその手をそっと握り、

「1度目はそんな事しなくても治っただろうが」

と、冷静に言った。


あ、そういやそうだ。