☆☆☆

あきれ顔の壱が私のハンカチを濡らして戻ってきた。


場所はさっきの公園で、私は1人ベンチに座り、かぐられた手足が痛々しい。


「ほんっと、バカ」


ため息交じりに言って、私にハンカチを差し出してくる。