その場には5、6匹の猫たちがそろっていたのにもかかわらず、口ぐちに「にゃう」『知らない』と、言い出した。 嘘でしょ? 誰か一匹でも知ってる猫、いないの? そう思うが、やはり誰も知らないようだ。 「唯、なに話してる?」