慌てて引き離そうとするのに、唯は俺の体から離れようとしない。



それはそれで嬉しい出来事なのだけれど……。


抱きしめ返したいという衝動を、グッと我慢する。


じゃないと……このままじゃ、ヤバイ。


「尻尾ダメなのぉ」


「……っ」