視線は尻尾に釘付けで、生唾を飲み込む。


「け……研究する必要が、あるな」


と、自分に言い聞かせるように呟いてみる。


ただ『触れたい』と認めるのが恥ずかしすぎて嫌なのだ。

ただの言い訳。



わかってる。


でも、俺はそっと唯の尻尾に指先を当てた。