「今、唯はちょっとおもしろくてね」


「おもしろい?」


怪訝そうな顔をする父親と母親に、俺は唯の体について説明してやった。


といっても、本当の事を話すワケではなくて、適当にでっち上げた『奇妙な体質』についての説明だ。


「唯は元々卵アレルギーを持っているんだけど、最近になって卵が食べれるようになったんだよ。

そのかわりみたいに、今度はそば粉アレルギーになっちゃったんだ」