―バンッ!

百合子と桜の居る部屋に男が入って来た。

『ゆぅうりぃこぉおぉぉおお』

男はニヤニヤしながら百合子に近付く。

『‥い‥や‥
来ないで‥‥!』

百合子は目を潤ませながら後ずさる。

『やぁっと見つけた‥
僕の‥‥‥百合子‥‥』

ニタァと笑い男は百合子に飛び付いた。

『いやぁあぁああぁあぁああ!!!!!!!!!!』

桜はクローゼットの扉の隙間からそっと部屋の中を覗いた。