―『それで‥どうしたんだ?』 桜の話しを黙って聞いていた正之が口を開く。 『引っ越したの。 流石に‥母さんと私を殺すって言われて父さんも心配になって‥。 母さんも怖がったから‥ そこから遠い町に。』 『‥‥‥‥その後は?』 桜は震えながら続きを話し出した。 『そのあと‥ ずっと普通だったの。 普通‥何も無かった。 引っ越して2年半後まで‥』