「ちょっ!追いかけなくていいんですか?!」





竹下に何度もそう言われてはっとした。





「俺・・誤解されたかな?」


「多分・・てか絶対に。」





竹下は呆れたように俺に言った。





「でも、俺の責任もあると思います・・・。てか、課長・・俺ってよく課長のYシャツにキスマークつけたりしてたじゃないですか・・。」

「ああ・・。」

「弁解したりしました?」

「してない・・・・。聞かれてなかったから。」





俺の言葉に竹下は驚き声を荒げた。





「馬鹿なんじゃないですか?!課長の奥さん、気づいてないわけないじゃないですか!キスマークに。絶対、浮気してると思ってたはずです。しかも、今日の場面なんかみたら・・・・・・・。」





竹下の言葉が俺の胸に突き刺さる。