「かなり寒いな。」

「そうっすね~。」





外に出ると寒さに包まれた。


かなり寒いな。


早めに傘を調達しないと風邪ひくかもしれない。





「あっ!寒いなら良いことしてあげましょうか?」

「良いこと?どうせ・・・。」




くだらないことだろ。


そう言おうとしたら唇にあたたかい感触。


を感じたとともに






「コウくんッ・・・。」





紗絵の声が聞こえた気がした。


コウくんと呼ぶのは紗絵だけ・・。


だから、紗絵の可能性は高い。


俺は竹下を引き離すと声の聞こえた方へと視線を向ける。


そしてそこにいたのは


・・・・・・・紗絵だった。