「雨ふってるみたいですね。」




自動ドアの前まで行くと竹下が立ち止りそういった。




「本当だ。」




俺は鞄に手を入れて中を探る。


あれ?


ない・・。


いつもなら折りたたみ傘が入ってるのに。


この前鞄整理した時に入れ忘れたかな。




「仕方ないから近くのコンビニで買うか。」


「そうっすね!じゃあ、行きましょう~。」



竹下はそういうと俺の腕に腕を絡めてきた。


最悪だな。


俺は男に興味ないですけど。


てか、俺が興味あるのは紗絵だけだ。