段々と近づいてくる家。 なんだか、帰る勇気がわかない。 鍵とお財布しか持って来なかった。 行くあてなんかない。 元々、両親とも不仲で高校生のころから家出同然で出てきた。 その時からコウくんが私の支えだった。 俺が、紗絵の居場所になる。 って言ってくれた。