大げさに肩を落として見せると


あっちゃんは苦笑いして"ああ、林ね…"と言った。


もうこの高校では″はげ=林"の公式が当たり前なのだ。



「まあ…早く行って早く済ましてきな?


放課後は4人でいつもんとこ集合♪」



『…ん。行ってきま。』



重い足取りで職員室のドアをあけると


そこには意外にも林はいなくて。



『よっしゃあぁああーっ♪


ハゲがいないっ!!!』



なんて職員室にいた先生達の前で叫んでしまった。



・・・あ、しくった。



「…姫野。」


後ろからの低い声。


こ、この呼び方は…。



『相原センセ…』


相原 隼人。26歳。


180cmはある高い身長。


大きい瞳、筋の通った鼻。


黒髪の短い髪の毛。


先生じゃなくて″モデル″なんじゃ…?


ってゆっても何もおかしくないくらい


″全てが″完璧な先生。