-昼休み。



あぁ…ハゲ頭のもとへ行かなきゃ…。



「あっ、姫~♪」


陽気な(ばかっぽい)声で近づいてきたのは


前田篤志、私と同じ15歳。クラスは隣。


金髪に両耳には何個あるのか分からないピアス。


女の子にモッテモテなんだけど


なぜか彼女はいないらしい。



『…あっちゃん…』



「姫…元気ないね??」



大丈夫?とでもいうように


首を少し傾けていた。


『そりゃハゲんとこ行かなきゃなんなかったら


誰でも元気なくなるよ…。』