そのことにビックリする。


しかも、ここってどこ!?



あたしの部屋は布団の和室だった。


でも、今いるトコはふかふかのベッドの上。



何がなんだかわからないけど、佐野先生の腕から抜け出そうとモゾモゾする。


…ぬ、抜けない!!



「せ…先生! 佐野先生、起きて…!!」



仕方ないので、佐野先生の腕の中で必死に声をかけたけど、なかなか起きてくれない。


佐野先生って寝たら起きないタイプ!?



「佐野先生ってば…!!」


耳もとで声をかけてるのに、起きそうな気配すらないってどういうこと!?



こうなったら、ダメもとだ!



「…ゆ…祐輔ッ!!」


忘れるに忘れられなかった先生の名前を読んでみた。



すると――。