「な~んてね。ちょっとイジメすぎた?

たとえ次のクラスが離れてしまっても、友達だよ。しつこいくらいに付きまとってやるから」



鷹井くんがにっこり笑って言ったから、あたしも安心から笑顔になった。



「付きまとうって何それ~」



笑いながら話していると、駅に着いた。



ふと前を見ると、安藤先生と樋渡さんが壁に寄りかかるようにして立っていた。



「ふたりともどうしたの~?」


「たまには一緒に行こうと思ってね」


樋渡さんの返事を聞きながら、ふたりの前に行くと、安藤先生が口を開いた。



「…とうとう今日か」


「…はい」



「幸せになれよ」


「というか、幸せにしなさいよ。でないと、許さないから」


ふたりの言葉にあたしは微笑んだ。