安藤先生には結婚を前提に、お付き合いを申し込まれたけど、
今度は前提どころかいきなりプロポーズ?
ちゃんと付き合ってすらいないのに?
「俺はおまえが好きだ。誰にも渡したくない。
でも、教師だから生徒のおまえと付き合うわけにはいかない。
だが、結婚なら。結婚なら、俺達のことを、たとえ学校でも教育委員会でも邪魔だってできないはずだ。
だから、俺のモノになってくれ」
何て言ったらいいかわからなかった。
佐野先生のことは好き。
でも、頭がついていかない。
結婚なんてもっと大人になってからするものだと思っていた。
それなのに、今あたしの目の前に突きつけられている。