急に腕を引っぱられ、驚き振り返ると、樋渡さんがいた。
「え?」
何が何だかわからないまま、連れて来られた先には三人のクラスメート。
あまり話したことはないけど、成績優秀な三人で、関口さん、榎木くん、森くんだった。
このグループにあたしが入るの?
明らかにひとり浮きそうなおバカなあたしが?
何で?
「なんだ。おまえもこのグループか」
考え込んでいると、真後ろから声がして驚いた。
「委員長、そっと近づかないでよ」
「近づくって言いながら近づくヤツなんていないだろ」
「そうだけど。…って、委員長も同じグループなの!?」
「ああ、やるからにはクラス優勝はもちろん、グループ優勝も目指すから、足を引っぱるなよ」
「グループ優勝?」