だけど、肩に手をおかれ、顔が近いまま。


ちょっとでも動けば唇がぶつかりそうだ。



「…なぁ、祐輔って呼べよ。先生じゃなくて」


「はッ!? 何言ってるんですか、せん…」



一瞬、唇が触れて、言葉を飲み込む。



「だから祐輔。先生なんて言わせない」



切なそうな瞳であたしを見てくる。


何でそんな瞳を…?


思わずうなずきそうになる。



でも

でも


どうしてそんなお願いをされるの!?



恋人同士ならともかく、そうじゃないのにおかしいよね。


「や、普通に考えて呼べませ…」


またキスされて、言葉が先生に飲み込まれる。



しかも、話の途中だから、今度は舌の侵入を許してしまった。