だけど、クリスマスに佐野先生と想いがつながったあたしは、やっぱり少し気まずいな。
鷹井くんにはハッキリ「好きじゃない」と言わないといけない。
でも、タイミングがよくわからないんだよね。
皆がいる場所では言えないし、
ふたりきりでも全然違う話してる時にいきなり言っていいものなのか…。
そんなことを考えながら歩いていると、目の前に生いしげった木々が見えてきた。
「もしかして、ここ?」
誰に問うでもなく声に出してみる。
すぐに、小さな神社が木々の間から見えた。
「こんなとこに神社なんてあったんだね~!」
あゆみちゃんの声に、あたしもウンウンうなずいた。
神社は学校から駅とは反対方向にあって、電車通学のあたしやあゆみちゃんは来たことがない。
じゃあ、どうして神社まで来れたかと言うと、仲間くんの道案内。
彼の家がこの辺りにあるらしい。