「とにかく保健室に行くぞ」
「嫌っ…!!」
佐野先生に抱っこされそうになったあたしは、思わずその手を払いのけた。
触れてはいけない。
佐野先生には関わってはいけない。
だって、あたしは負けたんだから。
樋渡さんの目が怖くて、あたしは佐野先生に甘えることが出来ないでいた。
「なら、オレが連れて行きます」
グラウンドで騒ぐあたし達は周りにも注目されていて、
他のクラスの生徒や先生が集まってきていた。
その中のひとりから声が上がったんだ。
あたしはその人に身をゆだねた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…