私は考えてるフリをしてシャーペンをカチカチしてはプリントに押さえつけ、それを何度か繰り返した


「わからないのか?」


「はい…まぁ…」


先生が私の後ろからプリントを覗き込む


先生のニオイがほのかに漂った


先生の顔が真横にあってドキッとする


横を向いたらキス出来そうな距離


どうしよう…勉強なんて手につかない


「…で…ココがこうで…だから…数値が…出るだろ?」


先生の綺麗な指が私のシャーペンを触ってる


先生の声が耳元で聞こえる


先生がこんなに近くにいる