二人して笑ってる


そしてチラリと私を見て、二人は私を挟んだ


「ねぇ、真琳ちゃん。今の話、聞いてた?」


「え?あの…」


「聞こえたよね?」


「あっ…はい…まぁ…」


そう…この時が、私の生活が変わる入口だった


「真琳ちゃん、お金、欲しいからバイトしてるんだよね?」


「はい…」


「私達、ココ以外にもバイトしてるから、真琳ちゃんもしてみる?」


「いえ…私は…」


そもそもウエイトレスを始めたのは、お母さんがケガで入院して、高校の月謝と入院費を稼ぐ為


もちろん、ファミレスでバイトするだけで、足りる金額ではなかった