私は泣きながら少しかがんで、運転席から見える先生の顔に耳を近付けた


「俺も好きだよ…」


耳元で優しく囁かれた先生の言葉


「ふぇ…」


泣くなって言う方がムリだよ…


「早く泣き止まねぇと、連絡先、交換出来ねぇぞ?」


「ふ…ぅっ…は…い…」


嗚咽は残るものの、必死で堪えて携帯を出す


「コレでよし!帰れるか?」


私は頷いた


「後で連絡するからな!」


「うん!」


先生の車が見えなくなって、私は紙袋を持って家へと向かった