家の近くで車が止まる


辺りはもう薄暗くなっていた


チョコレートを貰った私は運転席側に回り込んだ


「先生…甘いの苦手なのに、食べてくれて…ありがとう。私ね…ずっと…ずっと…先生のこと…諦めようとしたの…でも…」


「ホラ…ガムやるから…泣くな」


「せんせっ…好き…すっごく…好き…」


こうなったら涙なんて止まらなくて、私は先生を困らせた


「お、おい!泣くなって…バカ」


「ふぇ…バカじゃ…ないもん…」


「あ〜もう!わかったから…耳貸せ!泣くなよ?」