綾歌は他校に彼氏がいるんだ。



それを羨ましいとは思ったことなかったけれど、今は私、彼氏ができたってことがとても幸せ。



「うん。ありがとう。幸せになります!」



私はそう言って片手を天高く挙げた。



「――うかれてやんの」



亮は頬杖をついて、そっぽを向いた。