「愛ちゃーん」



4時間目の古文の授業が終わり、さて、お昼だ、というところだった。



教室の前のドアから、久野さんがひょこっと姿を現し、私の名を呼んだ。



普通の学ランだけれど、うちの学校の制服を着ている彼。



本当に同じ学校だったんだな。