いつも“愛想のいい店員さん”といった印象があった。



いつも、買い物袋はいらないですというと、笑って“恐れ入ります”と言ってくれるひとだった。



「ありがとうございました」



私は、まだ強ばっている体を自分自身で抱きしめて言った。