「はい、着いたよ」 目の前には理事長室と書かれた扉があった。 「わざわざありがとうございました」 あたしがそう言うと彼はニコッと笑った。 「お礼はこっちでいいよ」 するといきなり顔が近づいてきたと思ったら、唇には柔らかい感触。 「!!」 キスをされているとわかった時にはすでに唇が離されていた。 「またね」 そう言葉を残し、彼は再び長い廊下を引き換えしていった。 ……… えーーーー!!!???